Dev C++ というコンパイラをご存じでしょうか。多くの学校では、このコンパイラを C 言語の授業の環境として使っています。たとえば台湾の高校の情報の授業でも、このコンパイラが使われているようです。ただし、ここで紹介したいのは Dev C++ ではなく、Code::Blocks です。Code::Blocks と Dev C++ はどちらも C 言語(C と C++)のコンパイラです。ただ、Dev C++ の動向を追っていた方なら、このところ長く更新されていないことにお気づきかもしれません。一方 Code::Blocks は、Dev C++ と同じく無料でオープンソースであるうえ、Windows や Linux など複数の OS に対応しています。そのため、Ubuntu で C のプログラムを書きたい場合は、このソフトを試してみるとよいでしょう。

この記事は Windows 向けのチュートリアルです。

私が Code::Blocks を試した感想としては、なかなか使いやすいと思いました。Dev C++ でできることは、Code::Blocks でも一通りできます。ただ一点残念だったのは、Code::Blocks に繁体字中国語の表示がないことです。そのため使い始めるハードルがやや高くなります。プログラムを書く人は英語が得意な人が多いとはいえ(私は例外ですが XD)、やはり母語で使えるソフトのほうが慣れやすいものです。もう一つの特徴は、コードのコンパイルに使うコンパイラを自由に指定できることです。Code::Blocks 内蔵のコンパイラを使わなくてもかまいません。たとえば、Code::Blocks でコードを書きながら、コンパイルには VC++ を使いたい場合は、設定画面で直接指定できます。

Code::Blocks の情報

Code::Blocks の特徴

  • 3 つの OS に対応
  • プラグインを使える
  • 継続的に更新されている(Dev C++ と違って)

Code::Blocks のインストール方法

この記事は Windows のみを対象にしています

1.まず Code::Blocks の公式サイト からメインプログラムをダウンロードし、インストーラーを実行します

2.【Next】を押します

3.【I Agree】を押します

4.【Next】を押します

5.【Install】を押すとインストールが始まります

Code::Blocks の使い方――Console プロジェクトの作成

このチュートリアルでは、初心者が最もよく使う基本、つまりコンソールアプリケーションについて簡単に説明します。Code::Blocks の機能は多すぎて、すべては紹介しきれません。実際には、Code::Blocks でさまざまな種類のプログラムを開発できます。内蔵のプロジェクトテンプレートには Console のほかにも、Code::Blocks Plugins、Directx、ARM Project など多くのテンプレートがあります。慣れてきたら、ぜひ自分でいろいろ試してみてください。

1.Code::Blocks を起動し、【File】→【New】→【Project】の順に選びます

2.左側で【Projects】を選び、【Console Application】を選択してから【Go】を押します

3.ここでは、C と C++ のどちらでプログラムを開発するかを選びます。選んだら【Next】を押します

4.プロジェクトの名前と保存場所を設定します

『Project Title』はプロジェクトの名前です

『Folder to create project in』はプロジェクトの保存場所です

その下の 2 つの項目は設定しなくてかまいません

5.ビルドに関する設定を行います。基本的にはデフォルトのままで問題ありません。設定が終わったら【Finish】を押します

6.【Finish】を押した後、何も表示されないと不思議に思うかもしれませんが、心配はいりません。メイン画面の左側にあるプロジェクトツリーから、先ほど作成したプロジェクトを開くことができます。その後、キーボードの【F9】を押すと、プログラムをコンパイルできます