今回は、多言語化のためのとても使いやすいツール「Poedit」を紹介します。インターネットで「中文化」(中国語化)という言葉を見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。簡単に言うと、Poeditは「中文化」(ローカライズ)作業を助けてくれるソフトです。台湾ではこの作業を「中文化」と呼びますが、ほかの国では「英文化」「日文化」などと呼ばれることもあるので、こうした作業全般を「多言語化」と呼んでいます~
Poeditはすべてのプログラムを多言語化できるわけではありません。Gettextプロジェクト専用のツールです。Gettextは GNU の下にある多言語化の仕組みのことで、Poeditのファイルの拡張子は po と mo です。そのため、インターネットで見つけたプログラムの言語ファイルも po や mo の拡張子になっていれば、Poeditで中国語化(中文化)できることを意味します。
通常、ソフトウェアの開発者はPOファイルを公開して、みんなが翻訳しやすいようにしています。しかし、ソースコードだけを公開しているソフトもあり、その場合はソースコードを解析してPOファイルを作成してから、多言語化の作業をする必要があります。このやり方はあまり多くなく、通常はPHPのプログラムでこうした方法がとられます。ソースコードを解析してPOファイルを作るのは難しそうですか? ご心配なく~ Poeditは、POファイルの編集だけでなく、POファイルの「作成」もしてくれます~
私が知っている中でGettextで多言語に対応している有名なプログラムはWordPressです。プラグインやテーマもすべてこの仕組みで多言語化されているので、多くの人はPoeditがWordPress専用のツールだと思っています(私も最初はそう思っていました xD)。でも実はそうではありません。Poeditは、ほかの多くのプログラムにも使えます。たとえば、私は海外のWebデザインコンテストに参加することがあるのですが、そこで大きな問題になるのが、私は英語が苦手なのに、Webページは英語で作らなければならないことです…… そこで私はまず中国語でページを作り、Gettextの仕組みを使って翻訳をお願いしています : )
P.S. Poeditは、多言語化作業のためにPOとPOTの2種類のファイルを開くことができます。
Poeditの情報
- 公式サイト:http://www.poedit.net/
- ダウンロードページ:Box.net|4Shared|Google|公式ダウンロード
- 対応OS:Windows、Linux、Mac
Poeditのインストール手順
1.まず公式サイトからインストーラーをダウンロードして実行し、「Next」を押し続けてインストールしてください~2.使用許諾契約が出てきたら、「I accept…..」を選ぶのを忘れないでください。
3.インストール中~
4.インストール完了
Poeditの使い方:POファイル・POTファイルを直接開く
このセクションでは、ソースファイルから翻訳が必要な文字列を抽出して、POファイルを作成する方法を紹介します。翻訳するプロジェクトがPOTファイルを提供している場合は、この記事を参考にPOファイルを直接開いて翻訳作業を始めることもできます。最後にファイルをmoファイルとして書き出せば完了です!1.Poeditを開き、左上の「ファイル」→「開く」をクリックします。
ソースファイルがPOTファイルの場合は、「ファイル」→「POTファイルから新規カタログを作成」を選びます。
2.先ほど「POTファイルから新規カタログを作成」を選んだ場合は、いくつかの設定を入力するよう求められます。赤枠内は必須項目です。入力したらOKをクリックすると、POファイルを保存するよう求められます。
3.これで翻訳を始められます~ 翻訳したい文字列を選び、翻訳結果を入力すれば大丈夫です。また、短い区間を翻訳するたびにすぐ保存(Ctrl+S)することをおすすめします。
4.Ctrl+S、または「ファイル」→「保存」を押すと、Poeditが自動的にmoファイルを生成するので、別途書き出す操作は必要ありません。
Poeditの使い方:POファイルの作成
開発者として、ほかのスタッフが多言語化に使えるようにPOファイルをまとめたい場合や、翻訳者として、翻訳したいプログラムにコードしかなくPOファイルがない場合もあるでしょう。そんなときは、ここの手順を参考にしてPOファイルを作成してください。1.Poeditを開き、「ファイル」→「新規カタログ」の順にクリックします。
2.いくつかの情報を入力します。プロジェクト情報の部分では、「プロジェクト名とバージョン」「文字セット」「ソースコードの文字セット」を必ず設定してください。
- プロジェクト名とバージョン:任意に設定
- 文字セット:utf-8
- ソースコードの文字セット:utf-8

3.次に「パス」タブに進み、「ベースパス」の欄に多言語化したいファイルの場所を入力します。ここは注意が必要です。プログラムのフォルダが一階層だけの構造なら、ベースパスを設定するだけで十分です。しかし、設定したベースパスの下にさらにフォルダがある場合は、その下にパスを追加する必要があります。
例えば、私のプログラムは C:Appservwwwtest というフォルダにあり、その中に config、core、js の3つのフォルダがあるとします。その場合は次のようになります。
- ベースパス:C:Appservwwwtest
- その下に設定する:
- config
- core
- js

4.最後に「キーワード」タブに進みます。ここでは、どのキーワードに遭遇したときに処理するかを設定します。通常は次のように設定します(二つ目と三つ目はアンダースコアです)。
- Gettext
- _
- __
- gettext_noop
- _e

5.これらの設定がすべて終わったら、OKを押します。するとPOファイルの保存先を聞かれるので、保存すればすぐに翻訳作業を始められます。










